沖縄の「オオタニワタリ」って知っていますか?
オオタニワタリは沖縄ならではの山菜です。
先日、初めてファーマーズマーケットで見たので、興味本位で買ってみました!
食べる前にオオタニワタリについて調べてみると、沖縄のいたるところで見かける植物だと分かりました。
オオタニワタリは観葉植物としても人気の植物です。
まさか食べられるとは…。
今回の記事では、
- オオタニワタリの食べ方(簡単レシピ3選)
- オオタニワタリの基本情報
についてお伝えします。
沖縄で食用オオタニワタリを見かけたら、ぜひ食べてみてくださいね。
沖縄野菜「オオタニワタリ」の食べ方!新芽はおいしくて食感もいい
オオタニワタリの食べ方についてご紹介します。
山菜の少ない沖縄では、オオタニワタリは貴重な山の幸。
炒め物やお浸し、天ぷら、沖縄料理などに使われます。
とくに八重山(やえやま)地方で行事や祭事などにも登場する、よく食べられている食材です。
沖縄や台湾では、オオタニワタリのくるっとした新芽部分を食べます。
クセや苦みはありません。
オオタニワタリはコリっとした食感が楽しく、とてもおいしいです。
オオタニワタリの下ごしらえ!黒い点々があっても大丈夫
オオタニワタリの下ごしらえは簡単。
汚れを落とすために、
新鮮なオオタニワタリは、下茹でなしで調理できます。
オオタニワタリには黒いつぶつぶとした点々、胞子がついていることもあります。
胞子は食べても問題ありません。
心配な方は拭き取りましょう。
わたしはとても気になったので、一生懸命拭き取りました。
が、すべてきれいに取ることはできなかったので、少し食べてしまいました。
見た目以外、とくに問題なかったです。
ではオオタニワタリのおすすめ食べ方、簡単レシピを紹介していきます。
オオタニワタリの簡単レシピ3選(炒め物・おひたし・天ぷら)
オオタニワタリのおすすめレシピは「炒め物・おひたし・天ぷら」の3つです。
どれも簡単ですので、ぜひ試してみてくださいね。
オオタニワタリの炒め物
オオタニワタリのオイスター炒め
人気メニューのひとつです!! pic.twitter.com/xP7XrFDksU
— 離島24°-ISHIGAKI ISLAND MARKET- (@oishii_ishigaki) February 10, 2018
引用:Twitter
- オオタニワタリの新芽
- お好みのオイル(ごま油、オリーブオイルなど)
- お好みの調味料(酒、しょうゆ、塩、コショウなど)
- オオタニワタリは水で洗い、水気をよく取り、一口大に切る。
- フライパンに油をひいて強めの中火にかけ、1を入れて数分間炒める。
- 全体に油がまわり火が通ったら、酒、しょうゆ、塩コショウなどのお好みの調味料を加えてさっと炒め合わせてできあがり。
わたしはシンプルに塩コショウで、卵と炒め合わせて食べました。
オオタニワタリはクセもなく、とてもおいしかったです!
くるりとした先端はややぬめりを感じました。
食感はニンニクの芽のような、アスパラのようなしっかりとした歯ごたえが楽しかったです。
オオタニワタリのお浸し
オオタニワタリのお浸し。日本酒に合う。本当は昨日天ぷらにしようとしてたやつ。 pic.twitter.com/G39xyYE2db
— Miki (@Rio_q) March 22, 2016
引用:Twitter
- オオタニワタリの新芽
- A だし汁 100ml
- A しょうゆ 大さじ1
- A みりん 小さじ1
- かつお節 適量
- オオタニワタリは水で洗い、水気をよく取り、一口大に切る。
- 鍋で沸騰させたお湯に、塩一つまみ入れ、1を2分ほど茹でる。
- ボウルなどで合わせたAの調味料と2を和えて、味をなじませる。
- 仕上げにかつお節をふりかけたら完成。
お好みで「白だし」や「めんつゆ」で味付けをしてもいいですね。
お浸しは手軽にできます。
オオタニワタリの天ぷら
オオタニワタリというシダ植物の天ぷらを頂く。
葉の部分は極薄で、醍醐味は茎部分か。
先端の渦巻いてる部分にクセが凝縮してる感じ。
とはいえ、それほど臭みもエグみもなくスナック感覚でばくばく食ってしまった。 pic.twitter.com/DKgeQVLz3A— gwai.(がい) (@gwai_here) February 18, 2021
引用:Twitter
- オオタニワタリの新芽
- A 薄力粉 140g
- A 卵 1個
- A 冷水 200ml
- オオタニワタリは水で洗い、水気をよく取る。
- Aを合わせて衣をつくる。ボウルに卵と冷水を加えて全体をよく混ぜ合わせてから薄力粉を入れる。
- 油を170℃に熱し、1に衣をつけ、カラッと揚げる。
- 油をきって器に盛りつけたらできあがり。
塩やシークワーサーをふりかけて食べるとおいしいですよ。
食用オオタニワタリの販売場所は沖縄のJAファーマーズマーケットなど!通販もあり
食用オオタニワタリの販売場所は、沖縄のJAファーマーズマーケットやスーパーなど。
わたしは沖縄県本島北部の名護市にある「はい菜!やんばる市場」で買いました。
10本くらい入って1袋250円くらいでした。
八重山地方では、地元のスーパーにも売っていますよ。
沖縄本島よりも八重山のほうが身近な食材だといえますね。
またオオタニワタリは通販でも販売されています。
出荷時期頃に販売されます。
気になる方はこまめにチェックしてみてくださいね。
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そもそも「オオタニワタリ」とは?
食用のオオタニワタリについて紹介してきましたが、そもそも「オオタニワタリ」とはどのような植物なのでしょうか。
オオタニワタリ | |
和名 | オオタニワタリ |
沖縄方言名 | フィラムシルー(沖縄本島) 、 サムムス(宮古島地方) 、 フチィビィ(八重山地方) |
学名 | Asplenium antiquum |
科名 | チャセンシダ科 |
属名 | チャンセンシダ属 |
分布 | 日本南部の暖地から台湾にかけて |
生産地 | 石垣島八重山諸島 |
オオタニワタリは「シダ植物」です。
葉の長さは1m以上になります。
オオタニワタリの学名となっているアスプレニウムは、熱帯・亜熱帯地域を中心に約700種類も存在しています。
オオタニワタリは日本では、沖縄地方を中心に自生。
沖縄地方でも本種のオオタニワタリは少ないようで、近縁種のシマオオタニワタリやヤエヤマオオタニワタリが多く自生しています。
オオタニワタリ(アスプレニウム)は、観賞用として人気の植物です。
オオタニワタリは観葉植物や園芸のための採集、山林の減少などによって減少を続けていて、絶滅危惧II類に指定されています。
そのため本州で、天然のオオタニワタリを見かけることはあまりないでしょう。
オオタニワタリは沖縄ではそこらじゅうに自生!
沖縄ではごくごく普通に見られます。
オオタニワタリは「着生植物(ちゃくせいしょくぶつ)」です。
沖縄で岩や樹を見ると、よく着生していますよ。
道端のコンクリートからも生えています!
また園芸用植物として人気があり、住宅地のお庭でもよく見られます。
見るだけでなく、食べるために植えているとか。
沖縄やんばるの森でオオタニワタリの新芽を発見
オオタニワタリを食べるために調べてから、外を歩いているとよくオオタニワタリが目に付くようになりました。
とくに沖縄の山のなかではたくさん見られます。
先日、沖縄県本島北部やんばるの山を歩いているときに、オオタニワタリの新芽を見つけました!
オオタニワタリの中央を覗き込んでみると、きれいな新芽がニョキニョキと生えていました。
胞子のような黒い点々もついていました。
新鮮なオオタニワタリの新芽、きっとおいしいことでしょう。
採るかわりに、写真に撮っておきました。
オオタニワタリとシマオオタニワタリの違いは?
「オオタニワタリ」と「シマオオタニワタリ」はとてもよく似ています。
オオタニワタリとシマオオタニワタリの違いは、葉の裏に付いている胞子(胞子嚢)の付き方です。
- オオタニワタリ:葉の縁近く(2/3~3/4)まで広く胞子が付く
- シマオオタニワタリ:葉の真ん中くらい(1/2以下)まで胞子が付く、オオタニワタリより葉が長い
オオタニワタリとシマオオタニワタリは、胞子の付いている範囲で見分けることができます。
ですが、胞子が付いていない状態や中間的な状態のものもあり、見た目だけでの判別はむずかしいといえるでしょう。
上の写真の「赤い丸部分」が胞子(胞子嚢)です。
写真は葉の真ん中より狭い範囲に付いているので、シマオオタニワタリだと思われます。
日本本土ではオオタニワタリ(アスプレニウム)は観葉植物として人気
オオタニワタリ(アスプレニウム)は昔から観葉植物としても人気です。
室内用の鉢植えで、育てやすいですよ。
アスプレニウムは葉っぱの形が個性的!
お部屋に置くと南国な雰囲気もあって、華やかなアクセントになりますね。
最近では品種改良が進み、葉の形や色など種類豊富です。
アスプレニウムは明るく日当たりもある半日陰で育てましょう。
寒さに弱いため、秋冬はできるだけ暖かい場所に移動させてくださいね。
まとめ:沖縄野菜「オオタニワタリ」の食べ方は簡単で食感がいい!ぜひ一度ご賞味あれ
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
「【沖縄野菜】オオタニワタリの食べ方と販売場所!やんばるの森でも発見」をお伝えしました。
- 沖縄の山菜・オオタニワタリの新芽はおいしい
- 食用オオタニワタリは沖縄のJAや通販でも
- オオタニワタリは絶滅危惧IB類のシダ植物
- 沖縄にはシマオオタニワタリがたくさん自生
- オオタニワタリ(アスプレニウム)は観賞植物として人気
日本本土では絶滅危惧のオオタニワタリ。
沖縄でオオタニワタリに出合ったら、中央部分をのぞいてみましょう。
食べられる新芽が見えるかもしれません。
沖縄料理屋さんなどで、ぜひ一度食べてみてくださいね。
コリっとした食感がクセになりますよ。
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